我楽

鳥取だらずプロレスをもっともっと楽しむために 会場実況をやっています。

ダラズマニア2014

ダラズマニア2014 が終わりました。

旗揚げから毎年同じ時期に開催されるこの試合が終わり、鳥取だらずプロレスは来年に向けてまた走り始めます。

 

とはいえ、今年はいつもと異なり、今週末も山陰でプロレスが行わるので(KAIENTAIDOJO 松江・出雲大会)まだまだ今年を走るのです。

 

浅倉です。

 

私の席から見たダラズマニア2014を試合結果とともに。

写真もない文字だけのレポートとなりますが、お付き合いください。

 

開始直前、会場を見ると、椅子席・その後ろの立ち見ゾーン・二階からリングが見える位置、そのすべてをお客様がおられます。それも何重にも。

鳥取だらずプロレスを以前から見てくださっているお客様、はじめてプロレスというものを見るお客様、そして鳥取だらずプロレスの噂を聞きつけて雪の予報を知りつつも足を運んでくださった全国のプロレスファンの方々。

こうなると実況担当の私の出る幕などありません。観客がプロレスを盛り上げてくださいます。わたしは進行役に徹することが出来ました。

 

2014年12月14日(日)

「ダラズマニア2014」

会場:パープルタウン(鳥取県倉吉市

 

第一試合 橋本康平再デビュー戦 シングルマッチ 20分一本勝負

矢野俊治 VS 橋本康平

× 矢野俊治(7分13秒 三角絞め→レフェリーストップ)橋本康平 ◯

 闘梨アート大会のマスカラ戦で珍獣サンダー・ライガーを奪われた橋本康平。本名で第一試合からの出直し。入場曲・コスチュームやファイトスタイルも変えての登場。

 会場に鳴り響く「爆勝宣言」。鉢巻にパンタロンスタイルで現れる橋本(康平)。

 苗字つながりで橋本真也をコピーしたのか?ライガーの次は橋本かよ!そういうツッコミが入りそうなシチュエーションではあったが、会場は大橋本コール。それまでの珍獣サンダー・ライガーとしてのストーリーを通じて、その中身である「橋本康平」その人に対するファンがたくさんいるのだ。

 対戦相手の矢野俊治はヒール軍Ecstasy of Goldの一員ではあるが、だらずプロレス道場長としての一面もある。試合ではヒールの面よりもこの道場長として橋本康平と対峙しているようにもみえた。

 苗字つながりで・・・と書いた。試合が始まるとその考えは吹き飛ばされる。出る技は重爆ミドルキック・水面蹴り・膝蹴りDDT橋本真也そのものである。実況の浅倉は何度間違えて「青コーナーの橋本真也は・・・」といったことか。(極めつけは自分では思えていないが勝利後のコールを勝者・橋本真也といっていたらしい。ごめんなさい。)

珍獣との動きの違いや、今までマスクをしていた彼が素顔で感情・表情を全面に出すファイトをしていることに、第一試合から盛り上がる会場。矢野も蹴り足への攻撃を中心に反撃を試みるが単発に終わる。

 最後まで優位に試合を進めた橋本が垂直落下式DDT(ブレーンバスターではないですよ)から三角絞め。矢野はタップしなかったが、レフェリーが危険と判断しストップをかけた。試合後矢野はギブアップしていないとアピールするがそれが認められないとわかると、橋本と頭と頭を擦り付け合いながら小声で話している。

 それは負けを認めないというヒールとしての動きなのか、それとも道場長として再出発の橋本へのエールか・・・

 再デビューを勝利で飾った橋本がもう一度Gとの戦いに挑むのか、それとも別の標的が出てくるのか、2015年の橋本康平の動きにも目が離せない。

 


第二試合 8人タッグマッチ 30分一本勝負
マツモトカズマサ DAISEN 藤原卓也 棚ボタ弘至
VS
ヨウスケ 大塚りん ダラズキッド マツエデラックス
× 棚ボタ弘至(12分31秒 ダイビングダブルニードロップ→片エビ固め)大塚りん ◯

 第二試合は8人タッグマッチ。

 入場時に小遣いアップのプラカードを掲げて入場の藤原卓也だが、いつもよりもボリュームが明らかに違う胸部になっている大塚りんは意に介さない。彼女の目は若いマツモトカズマサに向かっていた。解説席には藤原と大塚の息子、「瑠治也(るちや)」くんが座っている。

 実はマツモトカズマサに対しては闘梨アート大会で女の武器で勝負をしたが、通用せずに攻撃を加えられていた。今度こそはと「びるどあっぷ」させた胸部をつかっての「だっちゅーの攻撃」。まずはDAISENで試し切り。使えると判断した大塚が満を持してマツモトに迫る。しかし、マツモトは全く動じない。いや、動じないどころか嫌悪の顔を露わにして叫ぶ。やってられないと棚ボタ弘至に交代したマツモトに大塚の攻撃が通用するときは来るのか?

 大塚のだっちゅーの攻撃の連発に、マツモトと交代した棚ボタ弘至。タッチを求める姿に違和感があったのだが、どうやら棚ボタのストライクゾーンには入っていたらしい。マツモトカズマサに対する時とはやる気が見られない大塚だが、仕方ないという表情をしながら攻撃をすると、いやらしい顔をしながら棚ボタは耐える。いや、手の動きはもう何かを揉むような仕草をしている。我慢すればもっとしてもらえると思っているのだ。三回目のだっちゅーの攻撃に棚ボタは我慢の限界に達して襲いかかるが、タイプとは違う棚ボタには触られるたくなかったらしい。大塚は自軍コーナーへ逃げる。

それにしても、この一連の動き。すべて旦那(と二人の子どもたち)の前でやっているのだ。

 試合はその後、トレイン攻撃をやっていたはずの棚ボタがいつの間にかやられていてなおかつ味方からもトレイン攻撃を受けていたり、8人数珠つながりのブレーンバスターの攻防をしていたと思っていたら棚ボタだけが投げられていたりととても素晴らしい試合となり、最後はハイフライフロー(+抱きつき?)を大塚に狙っていた棚ボタに大塚がデッドリードライブ(右手で股間を掴んでの)からダイビングダブルニードロップで勝利を「掴んだ」。

 ちなみにこの試合、本来は大塚ではなくガイナタイガーが参戦する予定であった。社会人プロレスというのは、普段仕事をしているということもあるため、このような欠場もあるのだ。ここだけの話、ガイナタイガーは本来、土日祝日は仕事がないはずなんだけどなあ・・・この日にあれがなければ出場だったのになあ・・・あれがあったら絶対に仕事になるからなあ・・・(皆さん投票には行きましたか?)

 
第三試合 SWA認定山陰統一タッグ選手権試合 60分一本勝負
(第4代王者組)バルドル DAISUKE VS(挑戦者組)ダイナマイト☆カドワキ ALLマイティ井上
◯ DAISUKE(15分11秒 BTボム→エビ固め)ALLマイティ井上 ×
※ 第4代王者組が初防衛に成功

 会場人気トップのふたりであるDBサザンクロス(バルドル・DAISUKE)人気に実力が追いつく形となって、闘梨アート大会でタッグ王者になった。挑戦する松江だんだんプロレス勢は昭和の香り漂うALLマイティ井上とダイナマイト☆カドワキ。井上組という名前にはなにか反体制の匂いもしてくる。

 試合はいきなりのDAISUKEと井上の正面衝突から始まる。ショルダータックルやチョップの打ち合いからペースを握ったのは井上。自軍のコーナーにDAISUKEを追い詰めチョップの連打、カドワキに変わったあとも王者組を睨みつけながらカドワキに檄や指示(命令?)を飛ばして攻撃を加えていく。

さながら親分と子分のような井上組にDAISUKE・バルドルは対等なコンビのチームワークで対抗する。

交代したバルドルも捕まっていたが、親分井上が一瞬カドワキから目を離して水分補給をした瞬間に脱出、DAISUKEへタッチ。入ってきたDAISUKEがペットボトルごと井上をふっ飛ばし2対1の状況を作る。カドワキをも場外に落としたサザンクロスが二人揃って場外へのプランチャ!二人の力が合わさった時のサザンクロスが爆発する。

 井上のパワーボム狙いをDAISUKEが耐えてそのままコーナーに押し返すと、バルドルがDAISUKEの背中を使ってのシャイニングウイザード!DAISUKEのブレーンバスターから身体が起きたところをもう一発のシャイニングウイザード!グロッキー状態の井上だがカウント1で返したのは意地か気合か。つづくDAISUKEのBTボムは一度はバランスを崩したものの、大きな井上の身体を2013年JBBF中四国ボディビル選手権 70kg級チャンピオンのDAISUKEが2度目のチャレンジで決めてベルトを防衛した。



第四試合 SWA認定山陰統一選手権試合 60分一本勝負
(第3代王者)木谷康祐 VS (挑戦者)ラウザ
× 木谷康祐(20分00秒 ムーンサルトプレス)ラウザ ◯
※第3代王者が防衛に失敗。ラウザが第4代山陰統一王者となる。

 同じEcstasy of Goldに属する二人のタイトルマッチ。ラウザは鳥取だらずプロレスの中では長身でもあり、しかも空中技も出来る選手である。実力者でもある彼が1年以上の長期政権となっている木谷の牙城を崩すことができるかが注目された。

 木谷はラウザよりもひと回り小柄だが、試合中の一つ一つの仕草や動きがすべて計算されているのではないかと思うほどに攻撃に無駄がなく、相手の弱い部分を的確につき、それでも食らいついてくる相手には気迫のこもった打撃で相手の心を折ってベルトを防衛してきた。

試合はタイトルマッチらしい重厚な展開から、木谷はラウザの首を、ラウザは木谷の首を狙う展開となる。ラウザは自身の得意技である低空ドロップキックからドラゴンスクリュー、木谷はチンロックや打撃で相手の首にダメージを蓄積させていく。一瞬木谷が足を気にする仕草をみせ、それを逃さずラウザがドラゴンスクリューから足4の字固め。ロープに逃れた木谷は、挑戦者をあざ笑うかのように首にトラースキックを決める。木谷の足は痛んでいなかったのか。これも木谷の策略か。

ロープを使ってのネックブリーカー、レッドインク、DIDと木谷がラウザの首を攻める。ラウザの首には以前から痛みがあり、それを知っている木谷が攻撃を一点集中させていく。

しかし、その首への攻めが普段ほどの威力がないことを、技を受けたラウザにはわかっていた。再度足を攻め立て、足をとってドラゴンスクリュー。グラウンドの状態やロープを挟んだ形で受け身の取れない形にしておいてのドラゴンスクリュー。ここで木谷の顔は苦痛にゆがむ。足を攻められても大丈夫という顔をしていたのは演技だったのだ。

打撃の攻防でも足に力が入らないチャンピオン。ラウザの首になんとか打撃を加えるも力が加わらない。

ここからラウザが攻撃のペースを変える。

体の大きさの違いを使って木谷は軽々と抱え上げてのファイヤーサンダー。一度は返すも再度のファイヤーサンダーに木谷の目はうつろに。チャンスと見たラウザがコーナーから大きな弧を描いて山陰の王者となった。

顔をしかめ、足を引きずりリングを降りる木谷。

喜びを爆発させるラウザ。

 

ベルトを手に引き上げるラウザもまた、時折首に手を当てていた。ベルトを手にした代償は小さくなかったようだった。

 


第五試合 メインイベント スペシャシングルマッチ 60分一本勝負
G VS 因幡バッファロー
◯ G(15分53秒 エメラルドフロウジョン→片エビ固め)因幡のバッファロー ×

  先に入場した因幡バッファローは、Gの入場を待ちきれないように気合が入っている。闘梨アートでの珍獣サンダーライガーへの暴挙に怒りを露わにしていたバッファローはGへの制裁をリング上でおこなうつもりだ。

 「プロ」レスラーを相手に赤コーナーから入場するG。その手には珍獣サンダーライガーのマスク!討ち取った敵将の生首のように掲げて悠々と歩んでいく。

 その姿に因幡バッファローが突進。Gがリングに入った刹那襲いかかり試合が始まる。コーナーにもたれかかるGに助走をつけての攻撃を加えようとするバッファロー。しかしGはコーナーのターンバックルをむき出しにして回避。そのまま金属にぶつかったバッファローは顔をしかめる。赤コーナー近くの場外で二人はやりあうが、そこにはGの仲間であるEcstasy of Goldのメンバーが待ち構えていた。

Gがバッファローの腕を鉄柱にぶつける。そこに多人数でバッファローに攻撃を加えるヒール軍。なんとか脱出してリングでの戦いとなるが、鉄柱にぶつけた右腕に集中させて攻撃を加える。なんとか反撃し、場外へGを落とすと、猛牛が場外に向かって宙を飛ぶ。再び場外での乱闘が始まる。場外ではやはりヒール軍がバッファローに殺到!攻撃を加えようとするが、ここでバッファローがプロレスラーの怖さをみせる。椅子を手に取ると相手セコンド陣を威嚇。椅子を振り上げて声を上げる。ただそれだけでヒール軍が逃げ惑う。椅子を振りかざしたままGの方へ向くと、しかし正規軍であるバッファローはその椅子をGに振りかざすことはなく、そのまま床へ。ここで遅ればせながら正規軍のセコンド陣もヒール軍を止めに入る。両セコンドがもみ合うところへバッファローが再び椅子を持って一喝すると、ヒールセコンド陣が離れていく。

バッファロー大阪プロレスの頃、そのほとんどをヒールとして生きてきている。椅子を持った瞬間は、その頃のような怖さが見えたが、イス攻撃をすることはなかった。

その後もリング外からたびたび攻撃をするヒールセコンド陣に邪魔をされ、1対1の試合ができないバッファロー。それでもラリアットを中心に攻撃を組み立てていく。Gも必至に抵抗するが、徐々に力の差が歴然と見えてくる。

グロッキーのGに向かってラリアットを放つために自らロープへ走るバッファロー

その瞬間、Ecstasy of Goldの矢野がエプロンから何か仕掛けようとする。それを見て、バッファローはリングの中から場外に向かって吠える。そしてロープを挟んで矢野達に掴みかからんとしている。

ヒール軍の作戦通りだった。

反対側の場外から透明のボックスを持ち出すG!もちろんバッファローはそれに気づいていない。

ボックスで背中に一撃。そのままエメラルドフロウジョン!さすがに一発では決まらなかったものの、連発で放った再度のエメラルドフロウジョンに3カウントが入った。

 

勝ってなお攻撃を加えようとするEcstasy of GoldのGとセコンド陣。それを止めるために正規軍もリングに入るが、セコンド陣に蹴散らされる。続いて、棚ボタ弘至もリングに入るがすぐさま倒される。倒されつつもバッファローを助けようとしているが、これは難しい・・・・・リングに飛び込んできた大男がいた。

鳥取だらずプロレスのレスラーたちよりも頭ひとつ飛び出すほどに大きな男がヒール軍を次々にリングから落とし、正規軍のピンチを救った。

棚ボタがマイクを取り、この大男が正規軍のピンチを救う救世主であること、2015年は選手としてリングに上がることを明言。

 

1対1の勝負ができず、卑怯な手を使われて敗れた正規軍。

しかし来年に向かって希望も見えた。

2015年もまだまだ戦いは続く。

 

次回大会は2015年2月15日(日) 米子天満屋大会となる。

この大会はファン感謝デーとなっており、ファン投票によってカードが決まります。

本日12月15日からそのファン投票公式ページが公開されている。

鳥取だらずプロレスファン感謝アンケート

ぜひみなさんの声をきかせてください。

 

記憶に基づいて書いているため、この後公開されるであろう動画と違っていることもあると思います。最近記憶力が落ちてきていることと、妄想力で補っている可能性が否定出来ないことをご了承ください。

 

さて、ダラズマニア2014をもっと盛り上げるために書いてきたブログもダラズマニアが終わってしまったので一段落です。

今後は、だらずプロレスに関するこぼれ話を中心に毎日ではない形で更新していきます。それでは、また。